商品到着後の設定方法(APN設定)を簡単解説!

MNP(携帯乗り換え)は、携帯キャリア間の乗り換えで利用されていましたが、現在では格安携帯(格安SIM)への乗り換えも盛んに行われています。

格安携帯への乗り換えに伴う設定方法

格安携帯に乗り換えるときの手順は、キャリア間の流れと同じように進められます。
しかし、キャリア同士のMNPと違い、格安携帯では最後に「APN」という初期設定を行わなければ利用を開始できません。

そこで今回は、格安携帯(格安SIM)の「APN」設定についての説明と、実際の操作方法をご紹介いたします。

▶︎目次

1.格安携帯(格安SIM)の「APN」とは?設定が必要な理由

「APN」という設定名を始めて聞く方もおられると思いますが、格安携帯(格安SIM)へのMNPではAPN設定が重要になります。

格安携帯(格安SIM)の「APN」とは?

携帯キャリアのオンラインショップでスマホを購入した場合、商品到着後に開通手続きをすれば直ぐに利用が開始できます。

しかし、格安携帯の場合、商品到着後にAPN設定をしないと利用できないのです。

そもそも「APN」とは「Access Point Name」の略語で、そのまま「アクセスポイント名」を意味しています。
簡単には、携帯電話回線からインターネットサーバーに接続するために必要な設定。

一般的にドコモ・au・ソフトバンクの携帯キャリアの端末には、あらかじめAPNが設定され、自動的に自社のネットワークを経由してインターネットに接続できるようになっています。

一方の格安携帯(格安SIM)は、基本的に「SIMフリー端末」に各MVNOのSIMカードを差し込んで利用します。

そのため、各MVNOのネットワーク経由でインターネットを利用するためには、SIMカードを差し込んだ時点でAPN設定をしてインターネットを接続できる状態にする必要があるのです。

2.APN設定の操作方法(例:楽天モバイル)

では、実際のAPN設定を、2017年の格安SIMシェア率トップ「楽天モバイル」の設定方法を例にご紹介いたします。

AndroidとiOSで設定方法が異なります。

APN設定の操作方法(例:楽天モバイル)

iPhoneのAPN設定方法

格安携帯でiPhoneを利用する場合、端末にSIMカードを挿し込んだら、まずAPN設定が記録された「構成プロファイル」をインストールします。

インストール後は簡単に設定可能。
構成プロファイルは、各SIMを提供するMVNOのWebページから利用できるようになっています。
楽天モバイルは以下のURLからインストールできます。

◇rmobile.jpの方(申込種別006または007)
プロファイルURL:https://mobile.rakuten.co.jp/support/apn_setting/B_voice.mobileconfig

◇rmobile.coの方(申込種別008または009)
プロファイルURL:https://mobile.rakuten.co.jp/support/apn_setting/C_voice.mobileconfig

APN設定の操作方法

操作方法は以下の手順で進めていきます。

  1. 商品到着後、端末にSIMカードを差し込みます。3
    そのSIMカードが添付されていた台紙の台紙左側上部に赤枠で囲まれている情報がAPNになります。
  2. iPhoneを自宅のWi-Fiなどに接続
  3. ホーム画面からブラウザ(Safari)を起動
  4. 1.に書かれている情報に沿って、先程紹介したプロファイルのどちらかのURLにアクセス
  5. 構成プロファイルをインストール
  6. iPhoneに設定しているパスコードを入力
  7. インストールの確認が表示されるので、「インストール」をタップ
  8. インストールが完了したら「完了」ボタンをタップ
  9. インターネットに接続できれば設定は完了です。

AndroidのAPN設定の設定方法

Android端末では、iOSのようなプロファイルはなく端末で設定を行っていきます。

ただし、SIMカードと端末をセットで購入した場合は、APNは設定した状態の機種が届くので設定する必要はありません。

ここでは操作は自身で端末を用意したいときの設定方法になり、機種によって表示画面などが異なるので参考にご覧ください。

  1. 商品到着後、端末にSIMカードを差し込みます。
    そのSIMカードが添付されていた台紙の台紙左側上部に赤枠で囲まれている情報がAPNになります。
  2. ホーム画面の「設定」→「その他」の順にタップ
  3. 「モバイルネットワーク」をタップ
  4. 「アクセスポイント名」をタップ
  5. APN画面が表示されたら、最下部の「メニュー」をタップ
  6. メニューが表示されたら、「新しいAPN」をタップ
  7. アクセスポイントの編集」画面が表示されたら、
    「名前」に「rmobile」と入力。
    「APN」「ユーザ名」「パスワード」に➀で書かれているそれぞれ情報を入力。
    「認証方法(認証タイプ)」は「PAPまたはCHAP」を選択。
  8. 以上の入力か完了したら「保存」をタップ
  9. APN画面に戻るので、最後に「mobile」をタップすれば設定は完了です。

以上、楽天モバイルでのAPN設定方法をご覧いただきました。
SIMカードの台紙にAPN情報と操作方法の記載があるので、比較的簡単に設定できます。

3.まとめ

携帯キャリア間のMNP(携帯乗り換え)では必要ないですが、キャリアから格安携帯(格安SIM)に乗り換える場合、端末に「APN設定」が必要になります。

APN設定は携帯電話回線からインターネットサーバーに接続するために必要な設定であり、この設定をしないと利用を開始できません。

今回は楽天モバイルの設定方法をご紹介しましたが、各MVNOで若干操作方法が異なるので、商品到着後の説明書はしっかり確認してAPN設定を行いましょう。

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